未完成のヒーロー

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『ワタクシハ』就活をするのは何のため?

こんにちは!

トラストです☆

 

今回は、羽田圭介著『ワタクシハ』の紹介をしたいと思います。

 

 

作者

羽田圭介(はだ・けいすけ)1985年生まれ。明治大学卒業。高校生の時に、応募した「黒冷水」が第40回文藝賞を受賞、17歳で小説家デビューを果たす。2008年「走ル」で第139回芥川賞候補、´10年「ミート・ザ・ビート」で第142回芥川賞候補となる。´15年「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞受賞。

著書に『黒冷水』『不思議の国の男子』『走ル』(以上、河出文庫)、『ミート・ザ・ビート』(文藝春秋)、『御不浄バトル』(集英社)、『隠し事』(河出書房新社)、『盗まれた顔』(幻冬舎文庫)、『メタモルフォシス』(新潮社)、『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』(講談社)などがある。

(ワタクシハ文庫本著者紹介より引用)

 

あらすじ

 高校生でメジャーデビューを果たしたものの、バンド解散後は売れないギタリストとして燻(くすぶ)っていた太郎。大学三年の秋、慌しく動き出す周囲の言動に違和感を覚えながらとりあえず始めたシューカツだったが……。「元有名人」枠などどこにもないというキビシイ現実の中、太郎は内定獲得に向けて走り出していく。

(ワタクシハ文庫本あらすじより引用)

 

現代の就活

現代就活に関する小説と言えば、朝井リョウ著の『何者』というイメージがありますが、羽田圭介著、『ワタクシハ』もとても素晴らしい作品でした!

就活は?いつからはじまるのか?

選考の時期は様々で、よく耳にするのは3回生の3月に説明会解禁、4回生の6月に採用面接など選考が解禁されるというものだが、2021年から就活時期のルールを撤廃するということが、経団連会長が発表しました。

そうはいっても、学業の妨げや混乱に繋がるということもあり、まだ決定事項ではないと思います。しかし、現在でも、一部の企業、ベンチャー企業などでは時期に縛られずに選考を行っています。1、2回生が内定を得ているという現状が増えてくるかもしれません。

3回生の3月に説明会解禁、4回生の6月に採用面接など選考が解禁と一応のスケジュールが存在しているので、大体3回生の秋ごろに就活生は一人が動き出すとつられたみたいに一斉に動き出します。

就活はどこまで続けるのか

夏ごろになってくると友人の一人や二人内定をもらっているだろう。内定をもらったら就職活動を辞めてしまう人もいるし自分が納得できるまで就職活動を続ける人もいる。しかし、就職活動を続けていけばいくほど、自分が何になりたいのか分からなくなってくる時がある。

『ワタクシハ』でも主人公の太郎は音楽活動で食べていくか、親のコネ入社で働こうか、いろんな業種を受けては落ちて悩み、その働くかもしれなかった可能性があった自分を想像しては、それが消えてしまうことを繰り返します。

現代の就活と就活生の心理描写がうまく描かれていると思います。

 

感想

就職活動を経験したことがある人なら、「こんなことあったなぁ~」と思うところが多いと思います。逆にこれから就職活動をする人は就活の現状を把握することが出来ると思います。

他人の就活状況を聞きたくなったり、会社説明会に何社も行っていることで満足してしまったり、過程で満足していることがあるかもしれない。

作中で印象に残っているのが、「就活の自分は自分ではない、もし罵倒されても分身が怒られているだけであるから、自分を否定されているわけではない。」

就職活動をしていると本当の自分が分からなくなってしまう時がある。企業に内定を貰うために色んな自分を演じる。就活生のほとんど全員がしていることだと思う。

それはプラスにもマイナスにも捉えられる。プラスに考えると、作っている自分だから、何を言われていたとしても、分身が言われているので本当の自分は否定されていない。

しかし、マイナスに考えると作った自分でしか内定を取ることができないのかと感じることもあるし、作った自分を演じるのが疲れたと感じることがあるだろう。

そんな葛藤の中就職活動という道を誰もが歩んでいかなければならない。

就活という少し重い話題だと思いますが、最後には少し明るい希望があるので、ぜひその目で確かめてみてくださいね(`・ω・´)

では!